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浜離宮恩賜庭園散策「鷹狩り実演を見る」

2011年1月2日(日)
かつては、徳川将軍家の鷹狩りの場であった浜離宮庭園で、鷹匠たちによる鷹狩り技の披露があるという。この江戸の香りのする浜離宮庭園に車で出かけることに。国道4号線で都内に入り、汐留駐車場(高速道路地下)に車を駐め、地上に出ると、浜離宮庭園はすぐそこ、300円を払って入園します。11時の実演までには、時間があったので、園内を散策、池には白サギが一羽、寂しそうにしていました。開演30分前になったので、会場に移動すると、椅子席は満席、立ち見をすることに。鷹匠と鷹匠の拳の間を鷹に行き来させる「振替」等もやるのですが、成功率は70%程度、大勢の観客の前で、鷹も落ち着かない様子。あらぬ方向に飛んでいってしまう鷹もいましたが、最終的には、鷹匠の拳に戻っていました。最後には、隣の電通ビル(210m)の屋上からハヤブサを放ち、庭園で鷹匠が振り回す鳩めがけて急降下する様子を見られるという、最終的には、急降下して鳩をキャッチしていましたが、そこに至るまでがハラハラドキドキ。肝心のハヤブサ君、電通ビル・庭園の上空を旋回してなかなか降りてこない、ダメかなと諦めかけた瞬間、急降下して鳩をキャッチ、一瞬の出来事でした。全国各地に残る[鷹匠町]という町名そのものは、古くから馴染じんでいますが、実際に、鷹狩りを見てみると、「静」と「動」の武士道の精神を垣間見ることができますね。
2012年1月2日(月)
毎年、正月に披露される鷹狩り実演ですが、今年も、1月2日に見てきました。
今年は、団体客もいて、年々、観客数は増加しているようです。
鷹を鷹匠の拳から樹上に移す、また、樹上から拳に呼び戻す「渡り」は、概ね、うまくいっているよう。しかし、鷹匠の拳から別の鷹匠の拳に鷹を飛び移らせる「振替」は、思うようにいきません、鷹が、浜離宮の樹木の方へ飛んでいってしまい、鷹匠の元へ戻らないケースが度々。観客の数が多いので、鷹が落ち着を失っているようです。
電通の屋上からハヤブサを放ち、庭園まで急降下させ放した鳩をキャッチさせる、というメーンイベントは、見事に成功。鷹匠・観客双方が胸をなで下ろしました。
都会の真ん中で、練習量も確保できないだろうし、正月の一発勝負では、さぞ緊張(鷹も、鷹匠も)しただろうと、同情した一日でした。

※2012年1月7日(土)のNHKニュース:特集「新人鷹匠の挑戦」(7:35-7:46頃)として、紹介がありましたね。私が、この日見学した「鷹狩り実演」は、第1回目(1月2日午前11時)、二日間に渡り、計4回行うことになっているので、テレビの映像は何回目の模様かわかりませんが...

☆浜離宮恩賜庭園入り口の碑(2011.1.2)☆

☆浜離宮庭園・潮入の池(2011.1.2)☆
都内庭園では唯一の海水の池。東京湾の水位の上下に従って水門を開閉し、池の水の出入りを調節しているとのこと

☆浜離宮庭園・将軍お上がり場(2011.1.2)☆
江戸時代、徳川将軍がこの地を海から訪れる時の出入り口
最後の将軍 徳川慶喜は「鳥羽伏見の戦い」で戦況不利と見て、大阪城から船で脱出、江戸に逃げ帰りますが、その時上陸したのもこの場所

☆白サギ(2011.1.2)☆

☆鷹匠の輪まわり(2011.1.2)☆
鷹狩りの前に、鷹をまわりの環境に慣らすために行う

☆鷹匠と鷹(2011.1.2)☆


☆鷹匠と鷹(2012.1.2)☆


☆鷹の渡り(2012.1.2)☆
鷹匠の手を離れ、樹木の枝に留まった瞬間

☆電通ビル(2011.1.2)☆
約210mの高さから、地上(浜離宮庭園)の鳩をめがけて、ハヤブサが急降下、鳩を捕らえます。




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